今時の外科 本文へジャンプ
 
事実をありのまま書こう。

 11月13日夜 「ピンポン、宅急便です」 晩酌中面倒だな。電気もつけずに玄関に急ぐ。毛布の縁につまづく。食事が終わったら左足靴下に血がついている、少し痛い。これは大変だ、消毒して、バンドエイドを張る。
翌朝左足親指中心に内出血している、近くの診療所に急ぐ。

 11月14日、イケメンの優しい先生、傷を見て「レントゲンを撮りましょう」
「骨折はしていない、大丈夫です、3日分薬をだします、
    メイアクト100mg 毎食  ロキソニン60mg 毎食 ネキシュウムカプセル20mg 朝食後
  3日後に見せてください」
 看護婦が消毒して、バンドエイドを張り、これで大丈夫とのこと、足を引きづりながら家に帰る。

 11月16日  今度もイケメンの別の人当たりの良い先生。
        「まだ少し痛いけど」 「直っています、風呂、運動かまいません」

 11月22日 傷口が痛い、よくよく見ると 膿んでいるみたい。
         診療所の院長は傷口を診て 「薬を3日分出します、大丈夫でしょう」「風呂、運動は適度にどうぞ」
                       クラビット500mg ネキシュウムカプセル20mg 毎食 3日分

 11月26日  傷口が痛む、また膿んできた。診療所は休診。 別の医院に急ぐ。
        中年の外科の先生、「これは菌が爪の中に入ると大変なことになる」
        毎日消毒、包帯取り換えに来てください。しっかり包帯を親指にされた。
        薬はフロモックス4日分、1日1錠。

        毎日通院、消毒・包帯取り換え。

 12月3日 包帯がとれる。風呂・運動は問題ありません。
 12月6日 「まだ痛みが取れませんが」 「診る限りでは問題はなし、その内治りますよ」

 12月10日 行きつけの整形外科に自転車で行く。
        院長はいきさつを聞いてレントゲンを足指の上・横指示する。
        ディスプレイの画面を前にして、先生は親指の子骨をクローズアップ。
       「骨折している、張り付くのに2週間くらいかかる。ゆったりした靴を履く、指の上に物を落とさない、
       躓かないこと」
       「ジムの運動はだめ、水中ウォーキング位なら良いでしょう」

 12月24日 「先生、まだ痛いですが」 レントゲンを撮った後  
         「ディスプレイを見せながら、骨は張り付いている。痛みはそのうち消えるよ」
         先生がカルテに「老人性骨粗鬆症」の印を押したのを垣間見た。

 最初から整形外科に罹ればよかったと、臍を噛む。それにしても診療所ではバンドエイド、医院では包帯と手当てが違う。レントゲンを撮っても小骨の骨折に気づかない? 抗生物質を処方すれば膿まなくてそのうち自然治癒するよと、安易に考える先生が今時多いのではと気になる。6週間と金を損したな。

 南和友先生の本をいろいろ読んだ。独の医療に比べて日本の医療の貧弱さが分かった。何でも屋の医療でなく専門性を高める。医師免許の更新制度で最新医療を研鑽させる。ホームドクター制度を導入する。国民皆保険の上に自由診療制度の保険を設ける。
 爺婆で日本の医院は繁盛している、医療技術は外科でも貧弱、医療費は高騰の一途、医療改革は待ったなし。アベノミクスの次に独に見習い世界に認められる医療制度を構築して欲しい。

 78歳、今まで膝関節炎、軽度脊柱管狭窄に罹った。骨密度は22歳の若者の83%、標準では80%を下回ると老人性骨粗鬆症とのこと。いったん骨が折れると張り付くのに時間がかかる。これを契機に若者意識を止めて後期高齢者の自覚を持って過ごそう。。

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