傘寿の 「多形浸出性紅斑」 体験記 
 帯状疱疹と思ったらとんでもない皮膚病、全治5週間、参った
腰痛でA整形外科にかよい理学療法をしていた。
6月10日(金) ぶつぶつ発疹がある、帯状疱疹と診断がくだる。
         7年前も帯状疱疹でバルトレックスを飲み全治1週間。
  11日(土) 足、腰、腹に発疹が広がる。
  12日(日) 全身に広がる、医者に行きたいが生憎休日。
  13日(月) S皮膚科に行く。S先生は一目見て携帯で電話する。症状を説明している。紹介状を書くから至急総合病院に行くこと。先生はYCU出身だが紹介先病院はYMCHである。ひょっとしたら入院かもと言われた  
横浜に住んで30年、YMCHは慶應系列病院だが、駐車場は一杯、待ち時間は長い、ドクターの態度はよくないなどでYCUに世話になっていた。前立腺癌全摘手術、脱腸手術、その後も頻尿などで泌尿器科にかかっていた。

 紹介状があるから早く見て貰えると思ったが予約一杯多忙で昼過ぎになった。
YMCH皮膚科の女医Y医長は全身をくまなく診断する。病名は「多形浸出性紅斑」とか難しい名前の皮膚病。入院すべきかどうかボーダーライン、とりあえずステロイド内服薬で様子を見ましょうとのこと。
 原因は@薬疹 Aウイルス細菌感染で確定できない。
入院はしなくても良いが安静にしていること。外に出るときはマスクをする、帰ったらうがい、手洗いを励行して感染症に罹らないようにとのこと。
調剤薬  4日分
    プレドニン5mg  4錠 毎朝
    ガスターD     1錠 寝る前
    クラリチン10mg 1錠 寝る前
    デルモベート軟膏 できものに塗布 一日2回
    亜鉛華        デルモベートに重ね塗り
    ケナログロ口腔軟膏 口内塗布

  今飲んでいる薬、酸化MG サプリメント含めて一旦服薬中止とのこと。

症状
 10円とか5円硬貨並の2重、3重の赤いできもの、じゅくじゅくする。下着、ズボン、ベッドのシーツなどに付着する。体中に軟膏を塗るのは風呂場で行うが手が届かない所もある。 丁寧に塗ると15分かかる。鏡で見ると哀れな姿にがっくり。

6月16日(木) 
 13日の血液検査でCRPが異常値、13日に分かっていれば入院だったとのこと。
 じゅくじゅくは無くなる、かさぶたができたところもある。
 経過は良いので、ステロイド剤は減らしましょう。
調剤薬 4日分
    プレドニン5mg 3錠
    ガスターD    1錠
    クラリチン10mg 1錠
症状
 じゅくじゅくとかさぶたが同居している。薬を塗るのが面倒である。かさぶたが取れて部屋中に落ちる、ベッドにも落ちる、気持ち悪いが致し方ない。

6月20日(月)
 経過は順調である、ステロイド剤は2錠になる、4日分貰う。1錠 3日分貰う。
 ガスター、クラリチン内服薬も7日分貰う。

6月27日(月)
 大分良くなったが、いまいち ステロイド剤1錠とガスターは2日分。
 赤い発疹が消えない、クラリチンを8日分貰う。

7月5日(火) 
 消えるはずの発疹がぶり返し出てきた。
 ザイザル5mg 2錠を14日分貰う。

7月19日(火)
 全快、患部は赤ちゃんの肌のようにつるつるになった。
 Y先生に薬疹かどうか、調べる方法を教えて貰った。
 歳でもある、面倒だしお断りした。
 Y先生には親身に親切に診断、アドバイスして貰い有り難かった。
 S開業医とYMCH地域医療支援病院Y医師との連携で完治。深謝あるのみ。

所感
1 元々皮膚は弱い。15年前の前立腺癌摘出手術では薬物疹。
  パッチテストにより「使用禁止薬 セメフダイン」と言われた。
  8年前に帯状疱疹、A整形外科でバルトレックス内服、1週間で完治。
  4年前に帯状疱疹、S皮膚科医院でセレスタミン内服、1週間で完治。

2 頻尿で内服薬、張り薬で治療するが副作用強い。
  5月13日からベタニス50内服
  5月24日 舌の腫れ。耳鼻科で診察。
  6月6日 あせもが出てきた。
  6月8日 発疹も出てきた。
  6月10日 ぶつぶつ発疹が大きくなった、帯状疱疹と診断される
       バルトレックス内服するが治らず。

       Y先生から薬物疹の可能性はあるが、それはトリガーで
       免疫力が低下して、ウィルスが真犯人とも言われた
       しかし、ベタニスは今後飲まないようにとのこと。

3 ステロイド内服薬は良く効いた。
  副腎皮質ホルモンは高峰譲吉博士が牛の副腎から抽出して
  アドレナリンと命名した。それなのに日本では別名であり最近ようやく 
  アドレナリンと呼ぶようになった。医学界は古いのかな?

4  ヒスタミン抑制剤をザイザルにしていたら更に 早く治ったかも。
   車を毎日運転するのでクラレチンが処方された。
    症状が出てきたときに医者に駆け込んでいたら、治りが早かったかも。
   休日に症状が悪化したのは残念至極。

5 後期高齢者で体力は低下、免疫力も低下の一途。
  病気の早期発見、早期治療に心懸けるしかない。

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