バラ祭りも楽しむルーマニア・ブルガリアの旅


 

                    1 初日

 朝娘婿に横浜駅まで送ってもらう。成田エクスプレスよりYCATのほうがシニア―割引もあり、しかも成田第1ターミナル南ウィングで降りると直ぐに集合場所で便利である。1時間半で着く。

 添乗員に挨拶、参加者名簿をもらう。見て驚く、25人中5夫婦、あと15名は単身女性である。単身男性がいないツアーは初めて。あたりを見渡すと爺婆ばかり、杖をついているのは我が女房殿だけ、まあいいか。

 1240分ルフトハンザはミュンヘン向け飛び立つ。機内食2回、日本語メニューがあるのが嬉しい。トイレもB1に集中していて使いやすい。12時間でミュンヘンに着く。飛行機を乗り換えてブルガリア・ソフィアに向かう、ミュンヘン空港待ち時間1.5時間、フライト2時間。それにしても直行便がないのがオールドシニアには堪える。

 ホテルには23時到着、草臥れて寝たのは24時である。室内は広く、空調はGE,TVはSAMSUNである。昔はSONYが多かったが今は見る影もない。

                      2 ソフィア

 朝9時にホテルを出発、市内観光に向かう。女性ガイドは体格の良いアルベナさん、流暢な日本語を話す。聞けば日本に留学、しかも東大とは恐れ入りました。

 アレキサンダーネフスキー寺院は大きな建物、ブルガリア独立のきっかけとなったロシア・トルコ戦争で戦死したロシア兵を慰霊するために建てられた。40年もかかり1世紀前に完成した。金もないのに民族独立の証として豪華絢爛な寺院を建立した心意気に感心する。赤レンガの聖ソフィア教会、100年前に復元されたもの。キリスト、イスラムが寺院として使用、市の名前はこの寺院から借用した。

国立銀行、旧共産党本部を見ながら大統領官邸まで歩く。衛兵が交代する時間だが儀式はなかった。バーニャイスラム寺院、トルコ系住民が昔は多く住んでいた地区にある。近代的なホテルの横に聖ゲオルギ教会がある、ソフィア最古の教会とか、そのコントラストが面白い。

 トルコとかソ連に蹂躙された施政の片鱗は今ではあまり見かけなかった。標高550mの都市にしては、日中は結構暑い。ガイドは熱心に説明してくれるが、ツアーメンバーは遅れがち、それでもイヤホーンがあり耳からガイドの声だけは聞こえてくる。

 ソフィアから南西にドライブ、標高2000m級のヴィトシャ山の山麓にあるボヤナ教会に行く。煉瓦だけで組立てられて千年経つ小さな教会である。9名位の人数に小分けして中に入る。フレスコ画が綺麗である。林の中の教会で火事にも合わずよくもいままで維持できたと感心する。

 午後は国立考古学博物館の見学。ブルガリアの歴史が分かるように展示されている。その昔ブルガリア人の祖先トラキア人が黄金を巧みに使い器具を創った、馬術も当時はすぐれていたことくらいしか頭に残っていない。1日かけても廻りきれない博物館の印象である。

 
     
    アレクサンダル・ネフスキー寺院     聖ソフィア教会     聖ゲオルギ教会
     
    バーニャ橋モスク     旧共産党本部(現在は議員会館)     ボヤナ教会 11世紀創立 13世紀・19世紀増築

                                                                                                     次へ