スチャバ〜ブカレスト〜ミュンヘン〜成田


                       11 スチャバ〜ブカレスト

 ホテルを745分発、スチャバ駅8時着、時間があるので駅近辺を歩く。田舎にしては大きな駅である。駅前の駐車場は各国の輸入車のオンパレードである、洗車の風習はないのか汚れている。駅には当然トイレがあると思っていたがない。女子駅員が気の毒がって職員トイレの鍵を開けて使わしてくれた。このトイレはシャワー室もあり温水も出るとか。Tさんから「受け取らないかもしれないがチップを渡すのが礼儀」と教えられた。世界を股にかけめぐったTさんならではの言、気付かなくて申し訳なかった。

 定刻850分にブカレスト行特急に乗る。6人掛けのコンパートメントで乗り心地は良くない。小雨が時々窓を濡らしている。行けども行けども小麦畑、黄金色に染まっている、収穫は真近い。しかしこの列車の旅は単調である。大男が飲み物、スナックの籠を持って販売に現れた。買った人は少なかった。アイルランドで列車に乗ったが農村の景色は次々に変わり飽きなかった。農家は大きくて新しい、国の補助があるとか。

 昼食に朝ホテルからボックスランチを配られたのを開ける。米の飯と大きな鶏の揚げ物、キュウリと大きな林檎が並んでいる。しかし箸がない。H夫妻は箸を用意していたが、我夫婦は箸など付いていると思った、しかたなく手でランチを食べる羽目になった。こんなランチなら一層のことサンドイッチにしてくれたらよかったのにと一同ブーイング。それにしても前の晩に配られた行動予定表に昼食はボックスランチと書いてあった。たぶん箸は無いかもとスーツケースの中から箸を取り出し鞄に入れたというTさんの用意周到ぶりに脱帽した。

 スチャバからブカレストまで450q、6時間40分の行程、オールドシニア―は疲れたな。バスは高速道路が完備していないからダメとしても飛行機の便は僅かだが飛んでいるよ。

           12 ブカレスト〜ミュンヘン〜成田

  朝の出発は遅いので希望者は旧市街見学に出かけた。市街の目抜き通りはバスで観光済み。オールドシニアーは疲れたから止めて朝食をたっぷり、のんびり食べることにした。このホテルのレストランはオムレツをオーダーメイドで作ってくれる。それは良いのだがスパイスが沢山ある、どれを入れて良いか分からない。日本でいうお任せを言うのに苦労して、結局前の人がオーダーしたと同じものを焼いてもらった。これは美味しかった。

 10時半にホテルを出発、空港に11時着。現地通貨は免税店でも使えると添乗員が言うので信じた。しかしユーロ、ドルしか使えず現地通貨は交換所で安くユーロに替えた。現地通貨レイはルーマニア内でも信用がない、ユーロはどこでも買い物に通用する。ユーロ圏に入ったならユーロで決済ができるようにすべきでしょう。

 1255分ブカレスト発、14時ミュンヘン到着。ミュンヘンの免税店は多様で品数は多い。欧州の製品が買えるのが良い。そうは言うものの、あまり買いたいものは無かった。御婦人たちの買物に目を見張った、購買意欲は凄い。

 16時ミュンヘン発、成田に1025分着、ルフトハンザ航空は快適な旅を提供してくれた。日本語が通用するのも良い。

 一期一会のツアー客に別れの挨拶をして帰路についた。

 
             
      スチャバ駅  スチャバはハンガリー語で「毛皮商人の町」          小麦畑が続く   農業国だな           ホテルから国民の館を望む

                                                                                                         次へ