シギショアラ〜スチャバ


 

                 9 シギショアラ〜スチャバ

 8時半にホテルを出発してカルパチア山脈を越えて一路スチャバに向かう。ラクロシュ湖とかビガズ溪谷でバスストップ。雨模様で肌寒く写真を撮るのもあまり気乗りしない。
 山岳地帯を走るとはいえ、道路の悪いこと、舗装はしてあるけどゴツゴツな道である。バスの大きなタイヤでも乗り心地が悪い。途中工場の廃屋があった、壊さずにそのまま、金がないのであろう。
 雨は土砂降りになってきた、ふと見るとガラスに水滴がついている。おかしいな? 出先をたどればバスの天井からの雨漏。添乗員がタオルを持ってきて拭くが、追いつかない。そのうちバスの左側のシート半分くらいの席で雨漏れがしてきた。中にはバスの中で傘をさしている人もいた。雷名が轟く豪雨である、それにしてもオンボロバスである。添乗員は平謝り、これは会社の企画・手配者が悪い、疲れ切った添乗員が気の毒だった。
7時過ぎにはようやくホテルに到着した。バス雨漏れの代償として夕食時ワインが振舞われた。

 ホテルのフロント周りを何気なく見まわしていた。レンタカーのパンフレットが置いてある。地元のレンタカー会社にはルノーと提携した国産ダチア、輸入車はルノー、シボレー、オペル、トヨタなど。その中にヒュンダイがあったのには驚いた。
 その隣にトヨタレンタカーのパンフレットがあり、目を見張った。いままで世界のホテルに何回も泊まったがトヨタレンタカーのパンフレットは見たこともない。だいたいレンタカーは空港で借りるもの、ホテルに配車の依頼はできるが、ホテルのフロントにパンフレットが置いてあるのは珍しい、しかも日本のトヨタレンタカーが。

 翌朝フロントが暇なときに聞いてみた。スチャバは交通の便が悪い。修道院めぐりは車がないとできない。欧米の個人客が多いとか。なぜトヨタレンタカーか?しかも車種にもよるが2〜3割高い。フロント嬢曰く、日本の車は高くても信頼性が高いから借りる人も多いですよとのこと、嬉しかった。

 
             
   カルパチア山脈の地震でできたラクロシュ湖  標高900m 長さ3km            ビガズ渓谷  バスストップ       巨大なビガズ渓谷  標高1900m  川にダムができた

                                                                                              次へ