液晶TVが3年余で故障
老後の楽しみに購入した液晶テレビ、パネルが不良。メーカー保証は3年である。長期保証は日本のモノづくりを信頼して付けなかった。パネル交換が7万円もする、新型TVは8万円と安いので購入することにした。それにしても3年で20万円した40インチのTVが粗大ごみとは勿体ない。3年で壊れるTVを造り続けるメーカーは信頼性を失うと、朝日新聞「声」欄に投稿したら「液晶テレビたった3年で故障」と関東版2011年8月2日に掲載された。
パソコンが5年半で故障
奇しくもデスクとノートパソコンに不具合が出てきた。部品交換・修理は高くつく。夏型モデルがバーゲン中、安いので買い換えた。時代は無線LANと囃している。販売店でも薦められた。ところがどっこい、そう簡単には繋がらなかった。後期高齢者には受難の日々、諦めかけたがメールと電話のサポートに助けられ2週間で陽の目を見ることができた。
補聴器もっと改良できないか
難聴で補聴器を使いだして8年目、最初は片耳、そのうち両耳につける。
目が悪い人はメガネを使う、耳が悪い人は補聴器を使う、特に欧米先進国では。
成程と思い着用しているが、製品の技術革新はあるものの、とてもメガネの利便性には適わない。人間の耳は優れもの、彼氏・彼女の声を聴きたいと思ったら、声が小さかろうと、遠くにいようと何とかわかる。補聴器はデジタル変換して増幅するだけ。指向性はないから大きな声しか届かない。飲み会などでワイワイガヤガヤするときは往生している、何とか人間の耳にもうすこし近づけないものかな。機器購入の消費税はない、医療控除はありがたいが、製品の革新こそが望まれる。
ゼミOB会
大学のゼミのOB会が開かれた。来年米寿の先生は体調が心配と欠席された。
年6回が4回に、夜の小料理屋から昼食会に変わった。幹事が何くれとなく心配するが集まる人数は減ってきた。メンバーは10年間のゼミナリステン東京地区の40名ほど。メール、FAXは8割強だが案内不要が1割強もいる。
今回の話題は墓とか葬儀になる。墓は不要、家族葬の意見が多い。
リタイアーした連中が先生中心にワイワイガヤガヤ、羨ましいと言う友もいるが、先生がご健勝なればこそ、会が永続きしてほしいと願う。
社友会
どの会社にもOB会として社友会がある。会社に良い思い出がないと出席しない。また先輩・後輩・同期に知人が多い人のほうが参加しているみたい。横浜から名古屋までわざわざ出かけるのは億劫である。今年はLFAの工場見学があるとのことで出かけた。社友が3100名のうち1000人が出席。そのうち250名が工場見学に参加していた。後期高齢者は寂しいが年々少なくなる、それにしても盛況だった。社長の挨拶は「株主総会より先輩の目線が気になり緊張しています・・・」は20分を超えて長い。硬い会社のイメージを変えるため、TVコマーシャルを斬新なものにしたとお披露目があった。郷土の三傑を使っているが、信長・秀吉は出てくるが家康は現れず。家康は面白味がないのかな?しかしオールドシニアーには、この広告はピンとこない。若い人には受けるかもしれないが。
会社のイメージアップのための広報戦略は大切だが、海外を含めてお客様に「安全と品質」を訴求し、信頼してもらうのが原則であろう。硬い会社でもよいと思うのは当方の頭脳が硬いかも。
TQC OB会
販売店のQCを始めて早いもので30年たった。4年前から往時を偲びOB会が毎年開催されている。今年も名古屋で開かれた、男性9人、女性10人が出席。
メンバーは男性が30人、女性が20人だが、毎年出る人、たまに出る人、いろいろ。4割の参加率はOB会としては高い方であろう。
「昔の職場の飲み会がある、羨ましい」と悪友は言うが、これは幹事がしっかりしているから、感謝にたえない。昔話に花が咲いたり、子息、介護、病気などでワイワイガヤガヤ3時間はあっという間に過ぎる。後期高齢者は人と話す機会がだんだん減っていく、皆と話ができるのは無上の喜びでリフレッシュできる。お元気でと再会を期して別れた。
ゴルフ同好会
10年前には5組あった大学ゴルフ同期会、今年は2組しかも3人で回ることも多い。来年はもう止めようかと幹事が提案したが、1組でもやることになった。高齢者感謝デーのあるゴルフ場、今日もゴルフ利用税1200円は免税、ビールとカレーを食べても1万円ちょっと。カートには乗らない、キャディーとひたすら白球を追って歩く。スコアーにはこだわらない、グリーンに乗れば1パットでOK。いろいろ世話をしてくれる友人に感謝あるのみ。来年も年4回はやることになりそう。
三十三年度会
昭和33年入社の同期会が名古屋で15年も開かれている。今年も出席した、鬼籍に入ったものは2割5分もいる。出席率は6割、大体出てくるのは決まっている。病気と孫の話は御法度だが、3分間スピーチで今年は救急車で運ばれたとか、入院とか病気の話が半分以上。同病、いや異病相哀れむ同期会になった。喜寿を迎える連中ではやむおえないかもしれないが寂しいな。前向きに生きる、余生を愉しく過ごす話のほうが聞きがいがある。
幹事は抽選である、Eメールは5割しかもっていない、連絡が大変だ。パソコンのできるのも少ない、ましてやネットでHPをみたり検索する人はいない。これは世間水準からみて低すぎる。しかし考えようでは幸せな人達かもしれない。
効率には反するが、ハガキ、電話で連絡、石化人類と言われようと超然としているのは後期高齢者の特権か。
法然と親鸞 展覧会
上野の平成館で展覧会を見てきた。館のはるか東方にスカイツリーが見える、上野の山は高いのだと改めて感じ入った。専修念仏の二人の高僧のゆかりの名宝展、190点も拝顔出来ると期待したが、入替の展示品も入れての話、当初は120点くらい。それでも丹念に見たら2時間かかりくたびれた。ソファに座りたいが中高年で占められていた。
親鸞よりも法然のほうが絢爛豪華、それは致し方ない家康が浄土宗だから。親鸞聖人鏡御影は国宝、安城御影が重文という区分はおかしいが二つともないのは残念。恵心尼の自筆書状もないのにがっくり。そのかわり見つけた、覚如の「皇太子聖徳奉賛」、これは平仮名で書いてある。恵心尼が「無量寿経」を平仮名で書写して坊守(真宗の僧侶の奥方)の誉れが高い。覚如の長男存覚の坊守奈有もお経を書写している。離縁を繰り返した覚如は善照を娶る。善照は良き坊守になろうと必死である、励んでも娘一人しかできない。覚如は善照のために平仮名で書きあたえた、親鸞は片仮名であるのに。
親鸞は詩人でもある、「和讃」もゆかりの品であるのに展示されていないのは寂しい。「教行信証」は難解である、それを分かりやすく存覚が解説した「六要抄」、蓮如が絶賛したのにゆかりの品ではないのかな。
福島原発事故報告書
「大前研一ニュースの視点」で紹介された「福島第一原発事故から何を学ぶか〜事故発生の本質的問題とは」は中間報告であるが186頁。画像もついている、読みでがある素晴らしい報告書、感銘を覚えた。これは総理ほか原発関係者、TV・新聞で報道した人達にぜひとも読んでほしい。
戦争が66年もないのはありがたいが、平和ボケして危機管理意識が政治家、役人に乏しいのは憂うべきことである。トップパニック、エリートパニックとは3・11の関係者に言えるのではないか。「由らしむべし、知らしむべからず」「大本営発表」は人災である。二度と同じ過ちを繰り返してはならない。
「設計指針」「設計思想」にプロジェクトチームが踏み込んだのは流石といえよう。その昔TQC(全社的品質管理)の業務に携わった。品質は製造だけでなく設計が品質を管理してはじめて全社的な品質保証ができる。
教訓と対策で「最前線の所長、当直が全権限を有し、事故防止・拡大抑制を何よりも最優先するガバナンスが重要」とのこであるが、これは民間会社の工場では当たり前のことである。夜間に工場で火災が発生した、工場長、社長に連絡してそれから火を消すことはない。まず現場で責任を持って迅速に対応する、これは日本の管理・監督者が世界一有能であるからできること。原発でも同じではないか、ベントの指示を総理が行う、保安院その他役人がしゃしゃりでる、俺が俺が、トップパニックの最たるものである。
海外含めて大勢の人にこの報告書が読まれることを祈念したい。
当世前立腺癌事情
年1回、PSAを測定している。0.003と低位安定。弟が65歳と同じ年で前立腺癌、遺伝についてドクターに聞いてみた。親が前立腺癌の場合、子供が前立腺癌になる確率は5倍と聞いて驚いた。早期発見すれば治療の選択肢は多いのでそれほど心配しなくてもよい。問題は患者の激増、どこも泌尿器科は満員御礼。特に放射線でピンポイントで癌細胞をたたくIMRTは人気上昇中、1年半待ちとは驚き。
三河でも事情は同じらしい。ホルモン療法をして暫く様子を見る、それから放射線、手術を選ぶこともある。後輩は65歳、熟慮して隣県の拠点病院でIMRTを受けた。入院して金帰月来、昼間は暇を持て余した。関東から入院してIMRTを受けている人もあるとのこと、1年半待ちと言われたら暇と金がある人は行くかも。
PSAで早期発見・治療は医療費の無駄使い、寿命に変わりないという報告書もある。この問題は微妙である、癌と告知されたら早期治療を望むのが人情。ホルモン療法は高価、副作用もある。寿命に響かないならPSAは悪戯に人心を不安に貶める、おまけに金もかかる、止めたほうがよいと嘯く人もいる。腫瘍マーカーのPSAは受難の時期を迎えた。
私は幸いにも手術して11年、再発もなくありがたく感謝している、PSAが悪いわけではない。全国でIMRTの導入と技師の早期育成を望みたい。また徒なPSAエレジー報道に惑わされないでほしい。
大学同期会
1年に1回忘年会を兼ねて学部の東京地区同期会が開かれている。会員50名うちメール保有者65%、幹事が骨を折ってくれるが、年々参加者は少なくなる。10年前は参加率80%だが今回は47%、寂しい限りである。昼食を兼ねて3時間、会費4千円は安いほうだろう。本人、家族の病気、介護などもあるが、出席して面白かった、同期の連中に元気を貰おうという意欲が衰えてくるのが大きい。また喋るのはいつも同じ人、内容も今一つ新鮮味に欠けることもある。スピーチは50%しか喋らない、「思うこと言わぬは腹膨る」人もいよう。冒頭に全員3分間スピーチのほうがよいかも、喜寿の連中では致し方ないかな。
ただこの同期会は何故かお迎えが来る人が少ない。小・中・高校の同期会は2〜3割は物故しているのに、この同期会は5%とは御目出度い、御同慶の至り。
三河浄土宗寺院の名宝展
三河岡崎の山にウォーキングコース、石灯篭の庭がある中央総合公園に岡崎市美術博物館がある。法然上人800回忌記念で名宝展が開かれていた。西三河が中心の浄土宗寺院の名宝展、徳川家の庇護があったこともあり絢爛豪華である。サブタイトルが「浄土へのいざない」ということだが、これはいささか羊頭狗肉の感がある。1時間鑑賞した、見つけた「日蓮宗法衣切」。これは安土の浄土・法華論争で浄土側が勝ち日蓮側の法衣を信長が剥ぎ取ったもの。この論争を大樹寺の高僧が聴聞しており法衣の一部を持ち帰ったとは知らなかった。浄土側が勝てたのは、真宗の存覚が名前を変えて、備後で真宗・法華論争を勝ちぬいた。存覚は「法華問答」として書き残した。浄土側がそれを読んで周到に準備したためである。記録を後世に残すこと、それを生かすことの大切さは今も変わりはない。
ALC有志昼食会
高岡工場でカローラ立ち上がりからAssembly Line Controlをオンラインで始めて45周年、11名の有志が集まった。遠隔地介護、伴侶の病気から手料理、趣味など話題は広範囲に及ぶ。2.5時間が3時間になり瀟洒なフランス料理レストランを追い出された。皆がそれぞれ問題を抱えながらも元気で日々を過ごしているのに安堵する。自費出版の間違いを指摘され赤面の至り、これで何ケ所かになる。近代史を出版してカルチャーセンターの講師を務めている人もいる、余生はさまざまだ。昼夜2交代の電算機によるオンラインコントロールの開発から運用に携わったメンバーである、同じ釜の飯を食べた同志、懐かしさは一入である。来年盛大に45周年を祝おう、その時まで元気でと別れた。
高校同期喜寿の会
来年は喜寿ということで同期生が嫁いだ西浦温泉で開かれた。5クラス310名のうち50名が参加した、参加率16%。我がクラスは10名、参加率20%。物故者黙祷、同期は死亡率20%、我がクラスは死亡率29%と高い。高度成長期を担ったからか、終戦の時小学校4年生、当時の食糧事情の悪さからか理由はよくわからない。関東、関西から馳せ参じるものが多いのは懐かしさがあるからであろう。
20年間も透析、海外でも透析しているのに参加した人もいる、膝、腰ほか不具合で参加しない人、同期会参加は人それぞれである。
よくぞ永らえた、報恩感謝の言葉はあまり聞かれなかったが、それぞれ健康にはは配慮しているみたい。兄弟二人が前立腺癌と言ったら、兄弟3人が前立腺癌と聞いて、上には上がいる、遺伝の恐ろしさに痛み入る。
幹事が今後の同期会何時までやるのかと問うても、米寿までと言う人は流石にいなかったが、暫くは続くであろう、元気でいたいものだ。
大学同期囲碁の会
幹事が人集めに苦労している、以前は20名以上も参加したが、今回は12名。幹事が手配した鎌倉の保養所で開かれた。囲碁を畳でなく椅子席でできるのが嬉しい。囲碁を嗜まないものも参加して夕食は賑やかである。
有段者も級位者も一緒のトーナメント。珍しく3位決定戦に臨むが、井目おいても負けた。体に不具合を抱えても趣味を同じくする者の集いは楽しい。級位者で末席を汚すが、これからも続くことを願う。
芥川龍之介と久米正雄展
鎌倉文学館で開かれていた。二人は東大英文同期で作家を目指した、大正時代の作家の意気軒昂ぶりが伝わってくる。同人誌などで作家が切磋琢磨しているのがわかる。それに比べて今どきの芥川賞ほか新人賞目指してデビューする作家は、ひ弱で物足らない、小説が売れないはずだ。
芥川の遺稿に眼が点になる、「わが子等に」と題して8ヶ条ある。
1 人生は死に至る戦いなることを忘るべからず。
5 茫々たる天命を知り、難しと雖も努めて汝等の欲望を放棄せよ。是反って汝等 をして後年汝等を平和ならしむる途なり。
7 汝等は皆汝等の父のごとく神経質なるを免れざるべし、
殊にその事実に注意せよ
8 汝等の父は汝等を愛す。
よくぞ書いたものと感動を覚える。比呂志、多加志、也寸志の3兄弟は父親自殺後の遺書を見て、慟哭したであろう。親父の意思を胸に秘め、戦死した次男を除いて2兄弟は後年身を立て、名を挙げた。もって瞑すべし、もって銘すべし。
マンションクリスマス会
恒例のクリスマス会とはいうが、爺婆の忘年会だ。今年は新規住民の人に利き酒師の人がいた。日本酒ゼミナールと試飲会があった。薫酒、塾酒、醇酒、爽酒など香と味が微妙に異なる。日本酒がここまで旨くなったのかと感心した、しかし晩酌に飲むのには高すぎる。旨い酒は冷だが、安い酒を人肌に燗して飲むのも乙なものと思う。
参加者が少なくなる、理事会の幹事が気を揉むが、あまり増えない。以前飲み物と食べ物を持参して気軽なパーティーであったが、女性陣の料理作りが大変とのことで、会費制になった。男も女も千円では女性は来ない。マンションの住民の意思疎通を図ることは良いことだが、いつも集まるのは同じ顔ぶれ、これでは新規の人は入りにくいかも。年齢別、男女別、棟別などアイディアが必要かもしれない。
ファンファン会囲碁忘年会
年末の月例会が趣向を凝らして行われた。幹事が取組表作成、3局たたかう。
22名参加したが3勝賞は2人だけ。実力伯仲? 置碁は何目おこうと白が勝つ率が高い。末席の小生は1勝2敗である。席亭による中国名人の大盤解説があったがこれは難しい、高段者向けである。
中華店で忘年会、3千円で飲みかつ食らい盛り上がった。体調で飲めない人もいる、ウーロン茶で談笑しているのには頭が下がる。
財政危機
ギリシア他EU各国の財政危機が問われている。日本は危機意識が欠如している。財務省「日本の財政を考える」は分かりやすくよくできている。これを見て増税のPRと言う評論家、マスメディアがいるのはお門違い。こんな日本に誰がした、評論家、マスメディアも責任の一端がある。本来なら消費税は20%でもおかしくはない。政治家は選挙が怖い、年寄りを優遇する。年金はデフレだから減額しなければならないのに10年もほったらかし、今や消費税1%くらい余分に支給した。
少子高齢化、産業構造は激変している。電気、自動車などが外貨を稼いだ高度成長時代は終わった。それなのに景気が回復すると夢を見る政治家、経済評論家が増税反対の旗を振る。埋蔵金がある、1400兆円の金融資産がある、国債を発行せよ。政治無策、官僚の省益優先の20年、孫や子に世界一の借金を返済させるのか、真面目に考えてほしい。
高速無料、児童手当、事業仕訳など選挙対策のワイドショーは止めてほしい。そんな金があるなら東北復興に回すべきである。事業仕訳など、どの程度効果があったか,モグラ叩きかもしれない、検証してほしい。言いっぱなし、やりっ放しでは民間経営はできない。Plan,Do,Check,Action の管理のサイクルを政治家も官僚も回してほしい。
財務省のビデをを見て政治家、官僚の奮起を促したい。そんなことは百も知っている、それならActionを国益の見地から起こしてほしい。
年の瀬中伊豆・南伊豆ドライブ旅行
東西伊豆は何回も出かけたが、中伊豆・南伊豆は行きそびれていた。年末は空いているだろう、宿も道路も。公共の宿はサービスが悪く、食事も悪いと言われていたが改善されたとのこと、元町営国民宿舎と国民休暇村をネットで予約した。
横浜から東名に乗り沼津で降りる、環状道路は建設中で無料、国1に出た。沼津で慢性渋滞がないのは助かる。修善寺で名所を見て回る。街の活気がない、観光客も少ないのに驚く。頼家の墓、指月殿への道には廃屋の店舗がある。
浄蓮の滝は上り下りが大変である、売店は一部開店休業であった。
昭和の森の近代文学博物館は入館者はいなく貸切であった、おかげで川端康成愛用の碁盤などじっくり見ることができた。最近は文学に対する関心は少ないのかもしれない。それにしても昭和の森の施設が泣いている。
湯ヶ島温泉の木太刀荘に泊まる。元は共同浴場、町営国民宿舎だった。温泉はせせらぎの音が聞こえて素晴らしいが、部屋の湯が出ないのが難点。驚いたのは30回目とか20回目とかリピーターが多いこと。食事、施設よりも温泉に魅せられてくる、おまけに安い。しかし満室ではなかった。
翌日は上原近代美術館・仏教美術館に行く。辺鄙なところによくも造ったもの。
常設展の画が少ないのには驚き、がっくりした。ただし施設は最高、トイレがきれいである。
仏教美術館は勉強になった、1時間見ていたが誰も来なかった、寒かった。
石廊崎まで走る。観光客は少なく無料の駐車場から1kmの上りで灯台にたどり着く。ジャングルパークは今は廃墟、遊歩道の売店も閉まっている。
アロエセンターに立ちよる、温室には数々のアロエがあった。売店には客が少ない、駐車場が広いのが気になった。
下田の開国博物館を見た。狭い蔵屋敷の博物館だが見どころが多かった。入館の壁に掛け軸がある。竜馬の「世の人は我を何ともゆはばいえ、わがなすことはわれのみぞしる」 松陰の「世の人はよしあしごとをゆはばいえ 賎が誠は神ぞ知るらん」 1時間見て回ったが、掛け軸の解説はなかった。国益は頭にない、あるのは選挙対策の政治家諸氏は松陰、竜馬先生の言葉を噛みしめてほしいものだ。
弓ヶ浜の国民休暇村に泊まる。ホテル並みの施設だが食事はバイキング、美味しいものはなかった、ぜんざいはうまかった、パスタもうまかったらしい。温泉は大きく綺麗であったが、入浴時間制限があるのが難点。松林ごえの弓ケ浜は綺麗であった。木太刀荘の2倍弱の宿泊料には頭をかしげる、満室ではなかった。
了仙寺と宝物館を見た。ペリー来航の実情はよく分かった。寺は参るのに宝物館は見ない人がほとんど、おかげでじっくり見ることができた。
宝福寺と唐人お吉の記念館を見た。こちらは人が少しいた。お吉が愛知・内海の出身で、身投げしたお吉を埋葬したのが真宗の寺の僧侶であることは初めて知った。お吉は演劇・映画であまりにも有名である。お墓に参る人が多い。
爪木崎に行く。白い小さな水仙の花が斜面一杯に咲いていた、野水仙の群生地である。灯台に行く、見晴らしは良いが風が冷たい。
横浜まで150km、スカイラインを乗らずに国道135号線を走る。5時間はかかると思ったが、コンビニでトイレ休憩して、小田原厚木ー東名経由で3時間半で帰宅。国1でもそれほど時間はかからなかったであろう。年末、おまけに不景気で交通渋滞が思いのほか少なかったのが幸いした。バブルの時なら8時間くらい?
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